「今年読んだ本で一番面白かった、もしくは印象に残った本は何ですか?」
この本「運がいい人の法則」との出会いは、僕のこんな質問から始まった。

昨年末、セミナーで知り合った方々で勉強会をしたのだが、その主宰者が年間に200〜300冊ほどの読書をこなす方だったのだ。
その方から教えていただき、その場でiPhoneを手に取りアマゾンで即買い。
早速読んでみて、結果からいうと、「運」というものの価値観というか、捉え方が全く変わってしまった衝撃的な本だった。
それでは、早速紹介しよう!
「運」には科学的な法則がある
早速だが、あなたは運がいい人なのか?悪い人なのか?
自分がどっちだとはっきり言える人がどれだけいるだろうか。
本書は運がいい・悪い人を科学的に研究した人による「運がいい人の法則」が書かれている。
「運」というものを心理学的に分析するというなんともミスマッチなアプローチだが、それにまつわる心理を研究すれば、幸運に関する科学的な法則が見つかるというのだ。
また、Q&Aやワークがあり答えていくことで自分の運が「いい・中間・悪い」ということが分かる。
ただ分かるだけでなく、悪い人のためにどうすれば運がいい人になれるかが具体的に分かるところがミソ!
運を鍛えるための四つの法則
著者が10年がかりで数百人の「運のいい人」「運の悪い人」を対象に数々の実験を行い、『運を鍛えるための法則』を導き出している。
これが、僕の周りで成功している人を想像すると「なるほどな!」と思える内容でもあったので、とても参考にしたい内容だった。
法則は、以下の四つからなる。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不幸を幸運に変える
というもの。
これだけ見ても何のことだかさっぱりわからないと思う。
今回は、1つ目の「チャンスを最大限に広げる」について少しだけ紹介しよう。
運のいい人は、「運のネットワーク」を築き、それを広げている
航空機の安全管理の仕事をしているロバートは、自分の人生にプラスの影響をもたらしてくれる人たちと偶然、出会ってきた。出会いに恵まれている秘訣は、人づきあいを楽しむことだ。ロバートは友人と一緒に過ごすのが好きで、パーティーにも喜んで出かけ、スーパーのレジに並べば知らない人に話しかける。たくさんの人に出会うほど、「偶然」に出会う可能性も高くなるというわけだ。ロバートのように運のいい人は、「対人関係の磁石」も持っている。まわりの人が彼らの磁石に引き寄せられるのは、ボディランゲージの効果でもある。プライベートや仕事で、あなたはどんなボディランゲージを使っているだろうか。
お気づきだろうか。
運のいい人は、偶然のチャンスをつくりだし、チャンスの存在に気づき、チャンスに基づいて行動しているのだ。
この、「運のネットワーク」を築き、それを広げるための「運を鍛えるレッスン」が現実的で誰でもできそうなことなのだ。
そして、誰もがやらなさそうなところがユーモアもあり、自然でもありとても興味深い。
そのレッスンについては、ぜひ本書を手にしてトライしていただきたい!
「運がいい人の法則」のマインドマップ

まとめ
本書が面白いのは、「運」というとらえどころのないモノを統計学を用いて、心理的に分析したというところ。
運のいい人・運の悪い人がどんな行動をしているのかをしっかりと述べられている。
かつ、そこから『運を鍛えるための法則』までも導き出しており、ワークまでもが準備されているのは驚き。
これが果たして本当なのかどうかは、自ら行動してみるしかない。
さぁ、明日から楽しみだ!